素敵な宴会
この点についてはまだ不十分だ」だから、将来的にはこの方向へと向かって歩こう、となる。
この方向性が社員に示されているかどうか。
人間は目先にさまざまな不平不満があっても、将来に対する方向性が見えるとその不満は激減するものである。
いまはしんどくても、先に楽しみがあると、やる気が出てくるのだ。
私の経験では、このコミュニケーションは、最低年間2回は社員全員に実施する必要があると思う。
「今期の売り上げ目標は10億円だ」と宣言するのはいい。
このとき、社員A、B、C、D、E1人ひとりに対して、はたしてどんな役割を期待するのかが具体的に伝えられているか。
彼らは、自分の使命をきちんと把握しているのか。
「ボク?さあ、知りません」では話にならない。
プランを各論として具体的に落とし込めば落とし込むほど、現実性が生まれてくる。
計画は実行に移すためにつくられるものだ。
実行に移せば、プラスーマイナスいろいろあるが、いずれにしても結果が出る。
この結果を当初の計画(目標)と照合して評価し、その評価から改善に結びつける情報や知恵を全員にフィードバックするのである。
計画を立てるだけで、なんの評価も情報のフィードバックもないのでは、たんなるたれ流し計画にすぎなくなる。
当然、そんな会社が生き残れるはずがない。
商品という意味である。
商品力の優れた企業は、「ああ、あれだな」と、消費者にほかの商品(サービス)と区別して理解してもらえるだけのパワーを持っている。
「Mーブルチョコレート」「グミ」で有名な食品メーカーにM治がある。
この会社で研究開発、商品開発の担当役員を長らく務めていたK藤由基雄さんによると、わが国では食品分野で年間2万5000点もの新商品が発売されているという。
ところが、これだけマーケットにデビューしたにもかかわらず、新商品の寿命たるや、ほとんど1年以下なのだそうだ。
めでたく1年以上もつのは、たったの1パーセント(250点)しかないのである。
まして2〜3年、さらには10年以上のロングセラーともなると、かぎりなくゼロに近い。
よく言えば、日本人消費者の眼力の厳しさ、悪く言えば、その気まぐれと浮気性には驚いてしまう。
ただ忘れてならないのは、われわれはこういう消費者を「顧客」としてビジネスをしているという事実である。
たった1パーセントしか支持されないのである。
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